Saturday, June 14, 2008

テニスコートでシコをふむ

これからの時代の教育(学習)は、やっぱり構成主義だよねというわけで、構成主義パラダイムと学習環境デザインという本を読んでいる。2章、3章の理論の概要の部分はわかりやすく整理されていると思う。この本の主張は、従来の知識伝達型の教育観(この本では客観主義と呼んでいる)から構成主義の教育観への変化はパラダイム的転換だということである。

テニスにはテニスのルールがある。相撲には相撲のルールがある。ウィンブルドンチャンピオンと横綱のどちらが強いかという問いは意味をなさない。土俵の上でフェデラーがラケットを振り回しても、テニスコートで朝青龍がシコをふんでも、理解不能である。

客観主義と構成主義が別のパラダイムであるなら、客観主義的な小学校教育に構成主義的な総合学習を取り込み、その成果を客観主義的な「学力」というもので評価するのは、テニスコートでシコをふんでいるような気がする。

No comments: